BBQコンロに適した素材は?
ステンレスとは?
金属加工と一口言っても、鉄、ステンレス、アルミ、チタン、銅、、、と材質は様々です。
そんな中でも一般的によく使われる材質は鉄とステンレスが多いと思います。
最近私自身もステンレスの加工をする事が増えて来ましたが、それまでは鉄ばかりでした。
※ステンレス鋼とは、鉄に一定量以上のクロムを含ませた、腐食に対する耐性を持つ合金鋼である。規格などでは、クロム含有量が 10.5 %以上、炭素含有量が 1.2 % 以下の鋼と定義される。単にステンレスとも呼ばれ、かつては不銹鋼と呼ばれていた。1910年代前半ごろに発明・実用化された。
ステンレスは意匠仕上げがほとんど
ステンレスの良いところは?
ステンレス製品といえば錆びないと言うのが一般認識だと思います。
でも、正確に言うと、
『錆びない』
では無く、
『錆びにくい』
ものであって、決して錆びない性質を持った金属ではありません。
英語でstainlessとは「さびない」と言う意味ですが、錆びない事はありません。
が、鉄と比べると圧倒的に錆びには強い金属です。
その性質から厨房機器や医療機器にはステンレスが指定で当たり前に使用されています。
そんな中でも医療機器や医療の現場ではSUS316という一般的にはあまり使われることのないステンレスが使用されています。
SUS430は鏡面のような表面
塗装しないが故の仕上げの難しさ
今製作しているBBQコンロはステンレス製です。
ステンレスでもSUS430と言った鉄に近いステンレスで磁石も付くステンレスです。
熱伝導率もSUS304と比べて鉄寄りで、熱が篭りにくいため歪も出にくいステンレスと言えます。
が、ステンレスはステンレスなので塗装仕上げをしません。
そのため溶接の精度は求められ、溶接の後の仕上げも気を使います。
今回仕入れたSUS430は表面がピカピカした材料です。
溶接してそのビードを表面のような仕上げにするには磨きが必要です。
溶接した内側は焼けが出ます
BBQコンロは鉄製で十分かも?
ステンレス製品は錆びにくい性質からさまざまな製品に使用されています。
その性質からステンレス製のものを好む人も多いかも知れませんが、焚き火台やBBQコンロといった火を扱うものに関して言えば鉄製でも良いのかなと思いました。
ステンレスの材質にもよりますが、仕上げが鉄より細かなことに気を使わないといけません。
その製品の箇所によって使い分ければ良いのかなと、今回のBBQコンロ製作で感じました。
材料費、加工費、仕上げと考えるとどうしてもコストが高くなってしまいます。
それでも良いという人には良いかも知れませんが、鉄製とステンレス製の2パターンで提案できると良いと思いました。
何にしてもステンレス製は無塗装の場合、焚き火台やBBQコンロだと熱による焼け色が良い雰囲気を出してくれます。
それがステンレス製の良いところで、鉄の無骨さとは違った育ち方をします。
そんなことも考えながら良いもの作りをやっていこうと思いました。
板厚が2mmしかないためアジャスター用のナットを取り付け
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